トンネル、橋梁、各種水路、下水道等、多種多様な構造物があり、材料もコンクリート、鉄鋼、樹脂など多岐にわたります。これらの構造物には、外力や材料に起因する様々な劣化が発生しています。調査・診断技術を駆使して、それぞれの構造物の現状と劣化要因にあわせた最適な技術をご提案いたします。
レーダー探査
耐震補強工事には、既設コンクリートにアンカーを設置する作業が不可欠です。RCレーダー(電磁波)を用いた調査により既設コンクリートの鉄筋の位置、深さを測定します。
塩化物イオンの測定
既設コンクリートに侵入した塩化物イオンを測定するために、ドリルにより試料を採取し、分析をします。削孔に先立ち、RCレーダー等により鉄筋位置を確認することもあります。
中性化の判定
コアマシンやドリルにより削孔して得られた検体にフェノールフタレイン試薬を噴霧して色変わりにより判定します。写真はコアの割裂面にフェノールフタレイン試薬を吹き付けたところです。
圧縮強度の推定 (反発硬度)
簡易な方法として長年用いられている方法の一つです。バネを内蔵した鋼棒でコンクリート表面を打撃して、このとき得られる反発値からコンクリートの強度を推定します。測定時の条件によりいくつかの補正値を加味します。
