スキマー工法
概要
電子制御による自動地形対応システム(厚さ管理センサー)を有した小型・軽量の専用機「PUMA2400」を用いて、農地表層を効率的に削り取り、回収する技術です。
※「PUMA2400」は、USG社(ドイツ)の登録商標です。
特長
- ●自動地形対応システム
独自開発の削り取り部(デルタテーブル)先端に取り付けた厚さ管理センサーにより、厚さ5~100mmの表土を正確に削り取り・回収することが可能(±4.0mm精度)です。 - ●高い作業効率性
運転操作員の習熟度差による削り取り厚さの不確実性を、自動地形対応システムによる正確な厚さ管理によって高い作業効率性を実現しました(緩速砂濾過池の堆積砂で1,500㎡(120㎥)/hrの能力)。/li> - ●Auto Contour Systemの改良による農地削り取り精度の向上
削り取り厚さを検知するセンサーについて、接地面をスチールプレートからゴムタイヤに換装して、スチールプレート部に稲株や草本類の引っ掛かりを防止し、日本の農地での削り取り精度の向上を図っています。 - ●運転操作員への安全対策
ROPS/FOPS/TOPS(欧州安全規格)への対応 運転室は、ROPS/FOPS/TOPS(欧州安全規格)に適合しており、また、タッチパネル動作や電子制御システムによる運転操作で、運転操作員への運転負荷を可能な限り低減しています。
※ROPS:機械の転倒時の保護構造
FOPS:飛来物の落下・衝撃から運転操作員を保護する構造
TOPS:機械の横転時の保護構造
- ●削り取り作業時の粉じん(被ばく)対策
削り取り部にアクリルカバーを設置し、削り取り時の土砂飛散防止を図っています。
回収用のベルトコンベアにカバーを設置し、回収時の土砂飛散防止を図っています。 - ●作業員への安全対策:後方監視カメラとバックアップアラーム
PUMA2400後方部に監視カメラを設置し、後退時は運転席内の液晶ディスプレイで確認し、継続的な後退警報器のアラームにより、後方作業員の安全作業に対応しています。 - ●走破性能向上対策
欧州等での緩速濾過池(砂)での走破性能では、日本国内の農地(湿地、粘性土)での使用に制限が出るため、㈱ブリヂストンの協力により、新たなトレッドパターンのゴムクローラを開発し、走破性能向上を図っています。
PUMA2400(スキマー)仕様
※フレコンバッグ用アタッチメントは、(独)農研機構 農村工学研究所との共同開発です。