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ライト工業野球部の奇跡

午前8時50分に始まった試合は、ライト工業・小山良春と田中病院・池内雄一郎の好投手同士の投げ合いとなり、0対0のまま延長戦へ。軟式野球のトップレベルの大会はロースコアの接戦が多く、両軍のゼロ行進は止めどなく続いた。延長25回終了時点で審判の休憩のために7分中断。そして延長35回表、ライト工業が1点をもぎ取ったものの、その裏田中病院が二死ランナー無から同点に追いつく。

ライト工業は延長36回から大塚喜代美投手にスイッチ。再び両軍のスコアボードには「0」が並び続けた。そして延長45回、ついにライト工業が2点目を奪取。その裏大塚がきっちり抑えて大熱戦の幕は閉じられた。時計の針は午後5時16分。写真(1)周囲は夕闇に包まれ始めていた。

試合時間8時間19分は現在の日本プロ野球記録(6時間26分。92年9月11日、阪神対ヤクルト。延長15回、37分の中断含む)、メジャー記録(8時間6分。84年5月8日、カブス対ブリュワーズ。延長25回)をも超える世界記録である。 この大熱戦を記念して作られたのが、写真(2)の大会主催者スポーツニッポンの紙面をメタル加工したプレートは東京ドームの野球博物館に収められています。

後日談として、「あまりに点が入らない大記録」として軟式野球界はボールの改革に着手。
従来のL号ボールより硬くして、反発力を増すものとなり、「A号」と呼び名も変わり、ボールの規格までも変えてしまった歴史的な試合となった。
さらに、この歴史的な試合に感銘を受けた作詞家・阿久悠 氏(2007年永眠)により、ライト工業応援歌として「いま燃える」が作られた。


表彰式・閉会式が終わった時には、すでに日が暮れた。


記念プレート 現在も野球博物館にて展示中


後に作詞家・故阿久悠さんがこの闘いぶりに感銘を受けて誕生した応援歌『いま燃える』のレコード

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