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事業情報

土木 | 施工事例
大深度削孔によるソレタンシュ地盤改良工事

施工前

施工断面図

工事概要

・発注者 東京都
・注文者 清水建設・西松建設・フジタ・大日本土木・日産建設・三幸建設工業JV
・工法 二重管ダブルパッカー工法(ソレタンシュ注入工法)
・施工数量 削孔 457本 49、767m ・注入量 CB:113㎥ ・シリカライザー:904㎥
・施工時期 1995年3月~10月
・工事目的 地下連続壁底盤部地盤改良工

本工事は、洪水時の神田川越流水を導水路・沈砂池を経由して環状七号線の地下40mに 設けられている地下調節池(内径12.5m、延長4.5km)へ取水する施設を築造するものです。(取水された河川水は必要な浄化処理のあと、洪水の治まるのを待ったうえで神田川へ戻し、引き続き洪水の発生に備えることになります。) 取水立坑は円形で、内径が24m、掘削深さ約57mの規模になります。大きな地下水圧と土圧を支える山留壁は、地下連続壁工法により深さ108.9mまで施工されました。 地下水位面以深の掘削では、地下水圧によって地盤が押し上げられ、土圧バランスを失うと掘削不能になる恐れがあります。このため土の重量 と揚圧力との均衡を得ることを目的として、連続壁最深部にソレタンシュ注入工法による不透水層を造成することとしました。深さが100m以上に及ぶ大深度注入の施工例は少なく、削孔工(マンシェットチューブ 建込み工)では、当社が新たに開発した特殊タワー式削孔機(大深度削孔機LB-120) を使用しました。

補足資料

【底盤改良工(ソレタンシュ注入工法)】

地盤の土圧と地下水圧の揚圧力との均衡を得るため地下連続壁 最深部の地盤を改良し、不透水層を確保します。

断面図

平面図

【大深度削孔機(LB-120型)】

本機は大深度の地盤改良工事で垂直削孔精度を向上させるため に開発致しました。

【特長】

  1. 大深度削孔用に12mの二重管ケーシング9本を削孔機本体のロッド継ぎ足しホルダーに装着し、120m削孔可能。
  2. ロッド継ぎ足しホルダーから機械的にケーシングを継ぎ足すので、工期の短縮、労働安全性が高い。
  3. 二重管のインナーケーシングとアウターケーシングが正逆回転機構のため垂直削孔精度が高い。
  4. 全油圧式でエンジン駆動のため発電機が不用。
  5. 組立て、解体時の作業が容易。
  6. アウターケーシングは最大φ165mmまで使用でき、長尺の反力アンカー工も施工可能。

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