土木 / 工法 / 管布設
ハットリング工法
概要
マンホールの浮き上がりはマンホールを布設する際、埋戻しに砂を使用していれば、すべてのマンホールにおいて起こる可能性があります。つまり、周辺の地盤の種類に関係なく、マンホールの浮き上がりが発生する可能性があります。
マンホールが浮き上がると下水道の機能停止や救急車、消防車等の緊急車輌の通行が出来なくなり、人命救助などが困難になる可能性もあります。
ハットリング工法は、液状化によるマンホールの浮き上がりを抑制する工法で、重量化工法に分類されます。
本工法は、マンホール本体自重および浮上抑制ブロック重量、上載荷重(浮上抑制ブロック上部の砕石重量)
により、液状化時の浮力に抵抗し、マンホールの浮き上がりを抑制します。
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特長
- ●既設・新設どちらでも設置可能です。
- ●組立式マンホール、現場打ちマンホールともに適用可能です。
- ●マンホールに影響を与えません。
- ●マンホールに穴を開けたり、内空断面を阻害することはありません。浮常時には負荷はかかりません。
- ●地震動による慣性力の増大はありません。
- ●地震時にはマンホール本体と浮上抑制ブロックが、別々の挙動をするため慣性力の増大には繋がりません。
- ●簡単施工、しかも低コスト。
- ●標準ブロックのみ設置の場合、地下埋設物の試験掘り程度の規模で行えます。特殊な施工技術は不要で、メンテナンス費用は、原則不要です。
- ●2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震において、ハットリング工法の浮上抑制効果が確認されております。
ハットリング工法概要図
1/10模型を使った液状化による人孔浮上実験。
ハットリング工法による浮き上がり抑制効果が確認できました。
施工手順
①掘削
②固定バンド取付
③浮上抑制ブロック据付
④据付完了