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インナー注入工法
概要
インナー注入工法は、主に砂質地盤を対象として浸透性注入材を低吐出で注入し、削孔・注入を繰り返し行うことにより、連続的な固結体を形成する目的で開発された工法です。
薬液注入工法の基本原理は、土の骨格を壊すことなく注入材を土粒子間に浸透させ、間隙水と置き換えて固結させるという浸透注入にあります。このような浸透注入によれば地中の均質な固結・固結体同志の連続性・低圧注入による地盤の変状防止が可能になります。
インナー注入工法の原理は、「浸透とは点からの球状的な広がり」であり、「無理のない入念な注入」を行えば、「均質な固結体が形成できる」ということにあります。従ってこの原理を応用すれば均質な浸透固結体を連続して形成し、安定した地盤改良が可能となります。更に、「施工中に改良効果の確認ができる」という利点があるので、従来工法のような注入作業終了後の効果確認調査を待つ必要がありません。
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特長
- 狭隘な場所での施工性が得られます。
- 削孔・注入設備が簡易です。
- 削孔径が小さいため、湧水の対応が速やかに、且つ、簡易にできます。
- 浸透注入を基本原理としており、特に砂質土に対する改良効果は高いです。
- 注入圧力が低く、山留めや近接構造物への影響が少ないです。
- 土質変化への適応性に優れています。
- 注入効果の確認が容易にできます。
(繰り返し注入により、ラップ不良部分は順次補修されます。)