土木 / 工法 / 薬液注入(グラウト) / 注入工法
ソレタンシュ注入工法
カタログPDF
概要
ソレタンシュ注入は、フランス国ソレタンシュ社からライト工業が昭和46年(1971年)に技術導入したものです。導入以来「ソレタンシュ注入」は我が国の注入の在り方に新しい方向を示しながら、国内で数万件にのぼる実績を重ねてまいりました。この豊富な実績は、技術の確実性、安全性において高い評価を得ており、注入工法の信頼性に大きく貢献しています。
- お問い合わせ:施工技術本部
- TEL:03-3265-2456FAX:03-3288-0896
- お問い合わせ
特長
ソレタンシュ注入の原理は同じ対象地盤に二種類の材料を注入するところにあります。一般に地盤は、粒度や透水性の異なる層から成り立っています。その性質の違いは原地盤強度や透水性において不均質な状態を形成しています。このような地盤に対しては、まず一次注入としてセメントベントナイトのような経済的で比較的強度の高い材料を注入し、水みちや空隙の粗詰め注入を行います。これにより改良対象地盤を均質化し、二次注入材の逸走を防ぎ、かつ地下水による希釈を防止します。
二次注入材は浸透性に優れた注入材を使用し、比較的小さな注入速度で注入します。これらのことにより確実に土粒子間へ浸透注入がなされ合理的な地盤改良が可能となります。
- 注入材を所定の位置で一定の範囲で均一かつ計画的に注入
吐出口を設けた注入外管(マンシェットチュ-ブ)を用い、所定の深度や位置で計画的な注入を行います。 - 注入位置は注入パイプの上下により任意に変更可能
マンシェットチュ-ブ内にて、ダブルパッカ-を装着した注入ホースを移動、任意の位置で注入が可能です。 - 同一か所において異なった種類の注入材を繰り返し注入できる
マンシェットチュ-ブを用いることで、同一箇所で何度でも注入することが可能です。 - 更に注入を必要とする際にも地盤を乱すことなく容易に再注入できる
マンシェットチュ-ブを用いることで、追加注入の際には削孔の必要はありません。 - 削孔と注入の作業工程を分離して進めるため、作業の機動化、省力化、簡易化を図ることができる
削孔工と注入工とは、異なる機械による別作業となります。
施工手順
- 高性能の削孔機を用いて100mm前後のケ-シングにて所定深度まで削孔する。
- ケ-シング内にスリ-ブグラウトを充填する。
- スリ-ブグラウト充填後マンシェットチュ-ブを建て込みケ-シングを引き抜く。
- マンシェットチュ-ブの中にダブルパッカ-を装着した注入パイプを建て込み一次注入を行う。
- 一次注入完了後、低粘性にて浸透性に富んだ注入材を注入し、土粒子間浸透を行う。
使用注入材料(標準)
一次注入:セメントベントナイト
二次注入:シリカライザ-,シラクソル
施工事例
[施工事例1] | |
---|---|
工事名 | 沖縄県海水淡水化施設土木工事 |
施工場所 | 沖縄県中頭郡北谷町 |
発注者 | 沖縄県企業局 |
注文者 | 沖縄県淡水化施設土木建築工事共同企業体 |
施工時期 | 1994年(平成6年)2月~1994年(平成6年)6月 |
注入材料 | CB シリカライザ- |
施工期間 | 平成14年1月~平成14年 |
注入目的 | 開削底盤止水 |
[施工事例2] | |
---|---|
工事名 | 黒部川第2発電所擁壁部地盤改良工事 |
施工場所 | 富山県下新川郡宇奈月町 |
発注者 | 関西電力株式会社 |
注文者 | 佐藤工業・前田建設工業・大成建設・間組JV |
施工時期 | 1995年(平成7年)9月~1995年(平成7年)12月 |
注入材料 | CB シラクソル |
施工期間 | 平成14年1月~平成14年 |
注入目的 | 擁壁背面及び支持地盤強化 |
[施工事例3] | |
---|---|
工事名 | 北陸自動車道山王トンネル工事 |
施工場所 | 新潟県西頸城郡能生町山王地内 |
発注者 | 日本道路公団北陸支社糸魚川工事事務所 |
注文者 | 大林組・福田組 共同企業体 |
施工時期 | 1998年(平成10年)5月~1998年(平成10年)7月 |
注入材料 | CB 他 |
注入目的 | 山岳トンネル終点側坑口地盤強化 |