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トンネル工事の補助工法
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概要
従来、山岳トンネルは岩盤を対象として計画・施工が行われてきましたが近年、NATM工法の普及につれ、岩盤地山から軟弱地盤まで、ありとあらゆる層でNATM工法が採用されてます。
このような状況で、当社は新幹線、道路トンネル等多くのトンネルにおいて、止水注入を主に補助工法を行って参りました。このたび、薬液注入に加えて、地山補強も含めた幅広い範囲でトンネルの補助工法を提供いたします。
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設計
トンネルを掘り進むうえで補助工法を必要とする場合は、地山強度不足によるトンネル掘削断面の変形、または湧水に伴う地山崩壊です。これらの現象に対応すべく3つの補助工法を提案いたします。
注入式長尺先受工法
天端の安定(先行変位防止)
トンネルに先行ルーフを造成し、掘削にともなう変位を防止します。
適用工法
AGF-Rs法(インサート管方式)
上半止水ゾーン形成(水圧低)
トンネルの前方に止水ゾーンを形成し、湧水に伴う地山崩壊等の防止を行います。
適用工法
AGF-RL(ダブルパッカ方式)
薬液注入工法
止水ゾーン形成(水圧高)
水圧が高い場合にはトンネル全体を止水ゾーンで覆う必要があり、注入工法が有効です。
適用工法
●ソレタンシュ工法 ●マルチライザ工法
工法
■注入式長尺先受工法【AGF-RL工法・AGF-RS工法・FG工法(鏡補強)】
注入式長尺先受工法(長尺鋼管フォアパイリング)は3m程度の短尺の鋼管をつなぎながら施工します。 鋼管打設後、薬液などを注入します。
■薬液注入工法【ソレタンシュ注入工法、マルチライザ工法】
薬液注入工法は、地山にセメントミルクや薬液などの注入材を注入することで地盤の透水係数を小さくして湧水量を減じる目的で使用します。薬液注入工法を用いる場合には、薬液注入を必要とする範囲・対象とする地山の性質・湧水の状況などの施工条件に合った材料・工法を採用しなければなりません。また薬液注入作業には地表から行う方法と坑内から行う方法があります。
なお、薬液注入工法により周辺環境に影響を与えることのないように「薬液注入工法による建設工事の施工に関する暫定指針について」 (昭和49年7月10日建設省事務次官通達)によらなければなりません。